一日を台無しにしないための、感情マネジメント入門

「なんで私ばっかり…」から卒業しませんか?

仕事で理不尽なことを言われた。
電車で肩がぶつかったのに謝られなかった。
LINEの返信が遅くて、なんだかモヤモヤする——

そんな日常の小さな「不機嫌のタネ」に、私たちは日々振り回されています。

でも実は、自分の機嫌を誰かや何かに委ねている限り、ずっと心は揺さぶられ続けます。

だからこそ必要なのが、

「自分の機嫌は自分で取る力」

心理学の視点から、その具体的なテクニックを5つご紹介します。
今日からすぐできるものばかりなので、ぜひ試してみてください。

なぜ「自分の機嫌を取る力」が必要なのか?

他人や環境に自分の感情を委ねていると、日常のあらゆることで心がかき乱されてしまいます。

たとえば、
・同僚の言い方ひとつでイラッとしたり、
・上司の一言で一日が台無しになったり。

でも、自分で自分の感情を調整できるようになると、こうした外的な刺激にも強くなります。

さらに感情を上手に扱える人は、人間関係もうまくいきやすく、結果的に仕事のパフォーマンスも上がると言われています。

自分の機嫌を自分で取る!心理テクニック5選

1. 感情ラベリング

「イライラしてるな」「今、ちょっと焦ってる」
──このように、自分の感情に“ラベル”を貼るだけで、脳は冷静さを取り戻すことがわかっています。

これは脳科学でも裏付けられているテクニックで、感情の暴走を防ぐ第一歩です。

2. マインドフルネス呼吸

1分間、ただ呼吸に集中するだけ。
「吸って、吐いて」と自分の呼吸に意識を向けて、今この瞬間に戻る練習です。

スマホも通知も全部置いて、静かな場所で深呼吸してみましょう。
感情の渦から少し離れられる感覚が得られるはずです。

3. ネガティブ感情を書き出す

イラッとしたら、そのままメモ帳やノートに書き出してみてください。
「なんであんなこと言われなきゃいけないの?」といった愚痴でもOK。

書き出すことで、頭の中のモヤモヤが“見える化”され、客観的に捉えやすくなります。
それだけでも感情の解毒作用があるんです。

4. 自分を褒める・労う

「今日はちゃんと出社しただけでも偉い」
「苦手な人と話せた自分、すごい」——

自分に優しい言葉をかけることは、思っている以上に効果的です。
人に褒めてもらう前に、自分で自分を労ってあげましょう。

5. 小さなご褒美ルールを作る

「この仕事が終わったら、コンビニスイーツOK」
「週末まで頑張ったら、映画を観る」など、自分だけのご褒美ルールを決めておくのも効果的。

自分をコントロールしながら、ちょっと甘やかすバランス感覚が大切です。

やりがちなNG行動にも注意!

ここで、逆効果になりやすい行動も紹介しておきます。

× 感情を無理に押し殺す

「ポジティブでいなきゃ!」と我慢しすぎると、感情が蓄積されてある日爆発します。

× SNSで感情を垂れ流す

一時的にスッキリしても、共感が得られなかったり、逆に批判されたりすると、余計に傷つくことも。

まとめ:感情を味方につける人は強い

「自分の機嫌は、他人に取らせない」
それだけで、毎日はぐっとラクになります。

もちろん、すぐに完璧にできるようにはなりません。
でも、ここで紹介した5つのうち1つでもいい。
今日から、小さなことから始めてみてください。

自分の感情と上手に付き合える人は、人生の波に飲まれにくい人です。