「考える力がない人」の特徴は、言葉に表れる
「この人、なんか頼りないな…」
「会話しても深まりを感じないな…」
そんな風に思うことってありませんか?
実はその“違和感”、言葉の選び方=口ぐせに表れていることがよくあります。
「考える力がない人」は、共通して“ある種の言葉”を繰り返し使っているんです。
今回は、そんな「思考停止・受け身・言語化力不足」の傾向が見える“口ぐせ10選”をご紹介します。
あなた自身も当てはまっていないか?
部下や同僚、友人にこういうタイプがいないか?
ぜひチェックしてみてください。
“考える力がない人”の口ぐせ10選
① 「どうしたらいいですか?」
一見、相談しているようにも聞こえますが――
実は「考える前に答えを求める」という他力本願な姿勢が出ている言葉です。
もちろん助けを求めること自体は悪いことではありません。
ただ、自分で一度も考えずに「どうしたらいいですか?」と聞くのは、思考の放棄です。
言い換えるなら?
「私は○○だと考えていますが、どう思いますか?」という形で意見を添えるだけで、印象もレベルも変わります。
② 「誰かがやるでしょ」
責任を他人に丸投げするこの一言。
組織やチームの中で頻繁に聞こえるフレーズでもあります。
この言葉には、「自分ごとで考えない」という受け身体質が色濃く出ています。
問題に気づいてもスルー、改善の機会もスルー…。
当然、成長のチャンスも遠ざかってしまいます。
③ 「別に興味ないし」
視野が狭くなる言葉の代表です。
知らないこと、慣れていないことに対して、シャッターを下ろすときに使われがち。
でも本来、興味というのは“知ってから湧く”ものです。
最初から「ない」と決めつけるのは、「知らないことを知ろうとしない=考えようとしない」態度のあらわれ。
④ 「忙しいからムリ」
この言葉もよく聞きます。
でも冷静に考えると、「本当に忙しいから」じゃなく、「考える時間を取らない言い訳」として使っている場合が多いです。
忙しい人ほど、短い時間で考え、行動する工夫をしています。
“忙しい”は思考を止める免罪符ではありません。
⑤ 「まあいいんじゃない?」
この言葉、優しく聞こえるけれど、実は判断放棄の可能性があります。
相手の案に対して「自分の意見はない」「どっちでもいい」と言っているのと同じ。
本当は「いいと思う理由」や「懸念点」もあるはずなのに、それを言語化できていない(あるいはしようとしない)――
それでは、考える力は育ちません。
⑥ 「でもさ〜」「だって〜」
この“否定から入る口ぐせ”は、特に注意が必要です。
たとえポジティブな内容でも、最初に「でも」「だって」を挟むだけで、相手の話を受け止めずに跳ね返す姿勢が出てしまいます。
本当に考える力がある人は、一度「なるほど、そういう考え方もある」と受け止めた上で、自分の意見を伝えます。
⑦ 「普通は○○でしょ」
これは典型的な“思考停止ワード”です。
「普通」って誰の基準?
どの時代?どの地域?
そう考えると、実はすごく曖昧な言葉だと気づきます。
「普通」を持ち出すと、それ以上考えなくて済むので楽なのですが、考えるべきことを常識のせいにしているだけなんです。
⑧ 「うまく言えないけど…」
一見、誠実に聞こえるこのフレーズ。
でも何度も使う人は、「言語化の訓練を避けている」傾向があります。
思っていることを、相手が理解できるように言葉にすることが“考える”という行為です。
そのプロセスを放棄してしまうと、思考力は育ちません。
⑨ 「どうせムダでしょ」
この一言は、挑戦する前から諦めてしまう思考のクセを示しています。
・やってもムダ
・変わらない
・期待してもしょうがない
こうした言葉の裏には、“失敗したくない”という防衛本能が隠れていることもあります。
でも、何もしなければ結果はゼロのまま。
⑩ 「そんなの無理だよ」
「不可能だ」と決めつけてしまうのも、思考放棄のパターンです。
もちろん、現実的に難しいこともあります。
でも、「なぜ無理なのか」「どうすれば近づけるか」を考えるのが“考える力”。
“無理”をスタートラインにするか、“可能性”から逆算するか――
この違いが、人生の差を生むのです。
思考力を鍛えるには、問いを持つこと
「考える力」は、生まれつきの才能ではありません。
日々の言葉選びや、思考のクセによって磨かれていきます。
では、どうすれば“考える力”を育てられるのか?
まず大事なのは、「問いを持つ」ことです。
-
なぜこうなっているんだろう?
-
他に選択肢はある?
-
自分ならどうする?
こうした小さな問いを、自分に投げかけ続ける。
その習慣こそが、思考停止から脱却し、言語化力・主体性を育てる第一歩です。
まとめ:あなたの“口ぐせ”は大丈夫?
「考える力がない人」の口ぐせ10選、いかがでしたか?
意外と自分自身にも当てはまっていた――という方もいるかもしれません。
でも大丈夫。
言葉の選び方ひとつで、思考は変わります。
まずは、「いつも無意識で言っている口ぐせ」に気づくこと。
それが、“考える力”を取り戻すスタートです。
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